現在400以上の学校で帰国生の大学受験が年間を通して行われています。 現在も増加傾向にあります。 この入学専攻は、一般入試とは別内容で行われ、 大学側が一般生とは異なる視点から帰国生を評価するものです。 対象は「海外で外国の学校教育課程を受けた者」または 「海外で日本の教育課程を受けた者」です。 ここに日本人学校卒業生が含まれるかは、学校によって異なります。 大学によっても条件が少しずつ異なっていますが、 基本は小・中・高の12年間のうち、継続して2学年以上継続し、 帰国後2年未満の者です。 その他、ヨーロッパ在住者に対して、バカロレア資格を有する者や ドイツのアビトゥア資格を取得したものという出願資格条件を出している大学もあります。 *バカロレア資格について 帰国生枠の大学入試選考は、下記の3つがあります。 1. 出願書類重視型 出願の際に提出される書類を重視して選考する方法です。 各国の教育制度にもとずく統一試験のスコア、 海外在籍校での成績や活動歴、語学試験のスコアなどの評価を基にします。 多くの学校は学科試験を行わず、書類・面接・小論文などを組み合わせて審査します。 この場合、殆どの学校が成績はもちろんのこと、 選択科目、スポーツや文化活動、ボランティア等も審査されます。 2. 入試成績入試型 各国によって教育制度や水準が異なり、 一定の基準を設けることが難しい為、 各学校が独自の入学試験の成績を重視する選考方法です。 内容は学科試験、小論文、面接の組み合わせで、 基礎学力・学習意欲が評価されます。 3. 出願書類・入学成績折衷型 出願書類の審査と入学成績両方を評価の対象として選抜する方法で、 評価比較は大学・学科によって異なります。 出願書類の審査を第一選考とし、合格した者のみを対象に第二次選考として行う場合もあります。 大学によって帰国生枠の有無、選考方法が異なってきますので、 注意をしてください。 帰国生出願資格例 早稲田大学 1. 日本国籍を有する者または出入国管理及び 難民認定法の別表第二に掲げる者 2. 国内外を問わず、通常の過程による 12年以上の初等・中等教育を修了した者、または終了見込の者 3. 日本国内外に所在する外国の中等教育機関において、 最終学年を含め、2年以上を継続して在籍し、 入学する年の3月31日までに外国中等教育機関を卒業(終了)または卒業(終了)見込みの者 4. 出願時に外国の中等教育機関在籍中、 または中等教育機関卒業後1年以内の者。