コーズウェイ橋は約1キロの長さしかなく、陸路や鉄道を利用し、
出入国手続きを含めておよそ1時間で、
ジョホールバル・シンガポール間を行き来できます。
その手軽さから、ジョホールバルに日帰りで観光に来る
シンガポールの旅行者も多くいます。
多くの国境の町がそうであるように
隣国の影響を良くも悪くも受けています。
物価や人件費の高いシンガポールから、より安いマレーシアへという流れは、
ASEAN第一の経済力を誇るシンガポールと隣というジョホールバルの場合は,
大きな強みとなっています。
週末ともなればシンガポールから買い物にくる人々、
また家賃の格差から手頃なマレーシアの住宅を購入する人々など、
シンガポールから落ちるお金も莫大です。
連邦政府もそういう地理的好条件を生かし、
2006年にイスカンダル・マレーシアという国家開発計画を発表しました。
この計画の下、ジョホールバルを含めたジョホール州の5カ所を区域分けにし、
国の最重要開地区として大規模なプロジェクトが進行・計画中です。
総開発面積は2,217㎢で、
おおよそシンガポールの3倍、香港の2倍の広さです。
深圳の経済特区をモデルに、
シンガポールとジョホールをウィン・ウィンの関係で経済ハブとして発展させるべく、
完成予定の2025年までに3830兆リンギットの予算を連邦政府はつぎ込む予定です。