帰国枠で出願・受験する場合には、学校によって定められた出願資格・条件を満たす必要があります。 その資格・条件は、海外(継続)滞在年数、現地校・インター校、 または日本人学校の在籍年数や帰国後の期間制限など、各中学校によって細かく決められています。 多くの学校では、海外滞在期間2年間、帰国後の制限は1年以内という条件が定められています。 中学校の帰国生入試では、国語・算数を主とした筆記試験と面接(一般的に保護者同伴)を行い、 これまで通学した学校からの成績報告書やその他提出書類を検討して、 総合的な判定で合否が決まります。 学校によっては社会や理科を含めた4教科の筆記試験や作文等を加えている場合もあります。 例) ・玉川学園(IBワールドスクール認定校 創立以来、教育信条の1つに「国際理解教育」を掲げる学校です。 日本では珍しいIB(国際バカロレア)クラスを設けており、 中1から高3の6クラス約105名のバイリンガル教育を行っています。 帰国生数-小学校34名・中学校62名・高校112名(2013年4月) 帰国生入試-一般入試と同日程。同一問題で合否判定の際に考慮(中高のみ) *緊急帰国等のやむを得ない事情のある海外在住者・帰国生などについて、 随時入試を行っています(要事前相談) ・富士見丘中学高等学校 帰国生は滞在国、滞在期間、現地での学歴によって異なるコンディションの人が入り混じっています。 英語のブラッシュアップが必要な子、日本語の学習が急務である子に対し、 帰国生専門の学習サポーターが担当します。 転・編入試験-年3回、7月・12月・2月に実施。 海外在住の場合は、合格後9か月間の入学資格保留が可能。 ■国立大学付属中学校 国立大学付属中学では、帰国子女に対する教育的配慮に基づく指導とその為の 実践的研究を行う目的で帰国子女教育学級を設置しています。 教育学習においてかなりの遅れや欠落がある生徒への対応として、 普通学級とは異なるカリキュラムを用いる学校や、 普通学級への混合受入方式で個々の生徒に応じた指導を行う学校もあります。 <帰国子女教育学級を設置している中学校> ・お茶の水女子大学付属 ・愛知教育大学付属名古屋 ・京都教育大学付属桃山 等 <普通学級への混合受入方式の中学校> ・埼玉大学教育学部付属 ・東京学芸大学付属国際中学校 ・大阪教育大学付属池田 等 ■公立中学校 公立中学では、所定の手続きをとれば、 随時地域の公立中学の年齢層等学年に転入学が可能です。 基本的には教育委員会が指定する「学区制」が実施されていますが、 近年では「学校選択制」を実施している地域も増えつつあります。 ■私立中学 私立中学の一般入試の科目は、国語・算数・社会・理科の4教科、国語・算数の2教科となります。 帰国生入試では、一般入試と同様の4教科または2教科、 一般入試とは異なる4教科や2教科(作文を含む場合もあります)、 2教科に英語を加えた3教科、英語のみの1教科等、 帰国生入試の入試科目は様々です。