日本で本格的な早期英語学習を行うためには、日本にあるインターナショナルスクール(インター校)に通うのが一般的です。 ただ問題は、多くの学校では入学費用が100万円前後、授業料は年間200万円前後と高額です。 次にカナダや豪州、ニュージーランドの公立校に正規留学することが考えられますが、 これも学費やホームステイなど合計すると最低年間200万円ほどの費用がかかります。 次にネイティブ英語圏ではないですが、英語が準公用語として話されていたり、 英語教育が盛んな国へ留学することが考えられます。 例えば過去にイギリス領だったマレーシアが挙げられます。 このメリットはずばり学費が格段に安いことです。 インターナショナルスクールも様々なタイプがありますが、 年間の授業料が30-50万円の学校も数多く存在します。 それに加え、マレーシアは生活の質に比べ、生活費の極端に安い都市として有名です。 ちなみに2009年スイス大手銀行UBSの調査によると、 クアラルンプールの生活費は、世界73都市中、70位という水準です。 世界の生活費 UBSの調査(2009年) 物価が高い上位5か国 物価が高い下位5か国 つまり「学費の安さ+生活費の安さ」というダブルの経済的メリットがあるわけです。 また、マレーシアは人口の約3割が中国系のため、中国を学習する環境にも恵まれています。 例えば、インターナショナルスクールで外国語として中国語を選択すれば、 英語と中国語の同時習得が可能となります。 日常で中国語を利用できる機会も多いので、上達も早いと言われます。 今後は英語に加え、中国語が話せることが大きな武器となるはずです。 多言語国家マレーシアの利点を最大限利用し、日本語、英語、中国語を使いこなせる 「トリリンガル」な人材を育成することも不可能ではありません。 事実、ほとんどのマレーシア人は、マレー語、英語、 そして各民族の言語(中国語、タミール語など)を使いこなすトリリンガルであることに注目すべきです。 コスト面以外でも、欧米の大学に編入もしやすいという利点もあります。 ADPコースパンフレットをご存知でしょうか? ADPコース(米国大学編入コース)パンフレットとは、マレーシアの大学のパンフレットです。 1,2年をマレーシアで学習することにより留学費用を大幅に節約し、卒業するのは米国の大学です。 マレーシアで早期英語留学をした後、帰国し日本の教育へ戻ることも可能ですが、 そのままマレーシアで高等教育を受けた場合も大きなメリットを得ることができます。 その一つが「入学はマレーシアの大学でも卒業は欧米の大学」という「離れ業」ができることです。 なぜなら、マレーシアの私立大学の多くは、複数の英、豪の大学と提携しており、 例えばマレーシアで2年、最後の1年を提携校(ホスト校)の現地で勉強する(2+1)ことで 提携校の学位を取得できる「ツイニングプログラム」というシステムが発達しているからです。 (通常、英・豪の大学は3年制) 全期間をマレーシアで履修できる場合もあり、「3+0」と呼ばれます。 また、米国、カナダの大学とも同様なシステムがあり ADP(Ameican Degree Program)と呼ばれます。 これらを利用すれば、マレーシアの格安な生活費と大学の授業料のダブルのメリットを得ながら、 欧米の大学を卒業することができ、まさに「いいとこどり」ができるわけです。 ちなみにMinistry of Higher Education(マレーシア高等教育省)によると、 マレーシアの私立校で学んだ場合の年間の費用(学費と生活費の合計)は 9,000米ドル(約90万円)と試算されています。(内訳は授業料40万円、生活費30万円) これは米国の私立大学に留学した場合の約1/4に相当します。(下記表参照) すなわち、米国私立大学留学の1年分の費用で マレーシアの大学を卒業(3-4年間)することが可能というわけです。 もちろん日本の地方のご家庭が、ご子弟を東京や大阪の私立大学へ行かせるための費用よりも、 はるかに安く済むことになります。 高校まで日本の教育システムで履修した学生でも、 半年〜1年間マレーシアで英語を集中的に勉強した後、 このシステムを利用し3年間でマレーシアあるいは英国大学の学位をとることも 不可能ではありません。 既に韓国では、多くの若者がこのシステムを有効利用し欧米の大学へ進学している事実があります。